サイレントお祈りは企業の怠慢?4つの理由を考えてみた | 本命ナビβ 2019 | 本命の企業への近道になる新卒向け就職活動サイト
2018年6月26日

多くの就活生をどん底に突き落とす、お祈りメール。
もらったときは落ち込むものの、やがてお祈りメールはバネとなり、就活生を社会人へと成長させていく、一種の通過儀礼のようなものかもしれません。
しかしお祈りメールすらもらえないサイレントお祈りは、突き落とす寸前のドキドキ感を味あわせ続ける、ある意味お祈りメールよりも残酷な仕打ちといえます。就活生が気持ちの整理をつけるには、どうしたら良いのでしょうか。
「それが社会ってものだ」「お祈りメールの方が傷つく」なんて意見もありますが、インターネット上ではサイレントお祈りをする企業に対する不満の声の方が圧倒的に目立っています。
こんなにも不評なのにも関わらず企業がサイレントお祈りをする4つの理由について考えてみました。

サイレントお祈りとは

就活シーンで使われるサイレントお祈りとは、企業が選考結果をあえて就活生に連絡しないことで、不採用を伝える手法をいいます。
サイレントお祈りを受けた就活生は、はっきりとした不合格通知をもらえないためにもやもやした気持ちを抱えて過ごすことになります。

2つのタイプがある

サイレントお祈りにも、合否がはっきりわかるタイプと、わからないタイプがあります。多くの就活生の不評を買っているのは、合否をぼんやりしたままにされるサイレントお祈りです。

合否がわかるタイプでは、「合格の人にだけ、○月○日までに連絡します」などと、連絡の期限が具体的に設けられているため、期限までに連絡が来なければ不合格ということがわかります。
期限が通常の合否連絡と同じように1~2週間後くらいであれば、さっさと気持ちを切り替えることもできますが、もしも数ヶ月先に設けられていたとしたら話は別です。事実上、下記の合否がはっきりわからないサイレントお祈りタイプに分類されます。

合否がはっきりしないサイレントお祈りは、合否連絡の期限をはっきりと設けてくれません。いつ連絡が来るかわかりませんから、就活生は終わりのないそわそわした気持ちを抱えて過ごさなくてはならなくなります。時間が経てば経つほど不合格が濃厚になり気分も落ち込んできますが、どこかでまだ希望を捨てきれないために、気持ちの切り替えが難しくなってしまうのです。

大企業に多い

サイレントお祈りですが、従業員数が3,000名以上の大企業に多いという調査結果(株式会社アイデム「新卒採用に関する企業調査」)があります。実に大企業の3割がサイレントお祈りをしているという結果になっています。
大きい企業ほど採用人数や応募者も増えるため、一人ひとりにかけられる時間は短くなっていきます。流れ作業のように進みがちな大企業の選考で、さらにサイレントお祈りなんてされたら、就活生は自分の存在を軽視されているように感じてしまうはずです。

企業がサイレントお祈りをする4つの理由

企業がサイレントお祈りをする理由として、次の4つの事情が考えられます。
※サイレントお祈りをする理由は、企業によって異なります。企業の採用基準や方針は、外部に公開されるようなものではありませんから、ここでは考えられる理由について記述しています。

補欠要員のため

内定者の補充のために、連絡期限なしのサイレントお祈りが用いられることがあります。
すでに決まっている内定者に辞退されてしまった場合の補欠として、あえて合否連絡をしないで合格ギリギリラインの就活生を泳がせておくのです。そしていざ辞退されてしまったときにだけ合格連絡をします。
このパターンがあるからこそ就活生はサイレントな状態に淡い希望を抱いてしまい、結果苦しむことになってしまうのです。
数ヶ月経ってからの合格連絡なんて就活生を戸惑わせるだけですし(もちろん喜ぶ人もいるでしょうが)、本当にごく一部のケースに限られるため、ただいたずらに大勢の就活生を思い悩ませてしまうだけなのです。

なお、補欠として合否の間に置かれるのは最終面接やその前の選考まで進んでいる人であって、エントリーシート提出や一次面接の段階の人が合格候補になることはあまり考えられません。
選考が始まったばかりの企業でサイレントお祈りの予感があれば、早々に次の選考に気持ちを切り替えるのが懸命です。

工数削減のため

就活生へ連絡する手間を省くために、合格者にだけ連絡して、不採用者には連絡しないという企業もあるでしょう。特に、年間何千人、何万人という応募者をさばいているような企業では、不採用者に連絡するだけで一苦労なのかもしれません。
とはいえリクナビやマイナビを使っている企業であれば、管理画面での一括送信もできますし、やり方を工夫すればいくらでも工数削減はできるはずです。
ただし先の調査によると、企業規模が大きくなるほど、マイナビやリクナビではなく自社で作った採用サイトを利用している傾向にあります。自社サイトに採用管理システムが整っていないことが原因でアナログな作業が発生し、手が回っていないという可能性も考えられますね。
「○月○日までに、合格者にのみ通過の連絡をします。」など合否がはっきりとわかるサイレントお祈りであればまだ良いですが、期限を設けずに合否をぼんやりとさせたまま、というのは工数削減ではなく怠慢と言わざるを得ません。

トラブルを防ぐため

あえて不採用通知をしないのは、通知をすることで起こりうるトラブルを防ぐため、という考え方もあります。
送信ミスによる情報漏えいのリスクもありますし、そのためのシステムを作るコストもかけられないのであれば、あえて送らないという選択肢もありうるのかもしれません。
また、不採用通知が就活生とのトラブルの種となってしまうこともあります。不採用になれば誰だって嫌な気持ちになるものです。大半の人は「俺を落として後悔するなよ」なんて負け惜しみを言いつつも、縁がなかったんだ、仕方ない、と諦めるでしょう。
しかし中には、何らかの思うところがあって、電話で不採用理由を問い合わせてみたり、親が出てきてクレームを入れたり、インターネット上で嫌がらせをしたりと、不採用後も企業に粘着してしまう就活生(や親)もいます。特に人気企業であるほどたくさんの応募があるわけですから、トラブルが増えてくるのは当然です。
あえてはっきりと不合格を伝えないことで、「もしかしたら合格するかも」と期待させて、就活生の負の行動を抑えているとも考えることができます。
不採用者へのある程度のフォローも大切なことですが、その都度対応していたら、本来フォローすべき合格者への連絡ができなくなってしまうかもしれません。トラブル対応の工数削減、という理由にも繋がってきます。
心を痛めながらも、リスク回避のためや合格者へのフォローの時間を増やすために、やむを得ずサイレントお祈りをしている企業もあるのかもしれません。

人為的ミス

意外とありえるのが、採用担当者の連絡モレです。送信したと思っていたけど実は送信できていなかった、他の担当者が連絡したと勘違いしていた、など、なんてことない単純な人為的ミスである可能性も考えられます。
企業側から「〇日以内に通知する」と言われていたのにも関わらず、期限を過ぎても一向に連絡が来ない場合には、一度電話やメールで選考結果について問い合わせてみても良いかもしれません。

まとめ

サイレントお祈りはいつまでも就活生の心に重くのしかかり、社会人になってからもその企業に対してマイナスな気持ちを抱いてしまうことも多いようです。もともとは企業の一ファンとして選考を受けたはずなのに、就活をきっかけに嫌いになってしまうなんて、お互いにとって非常に残念なことです。
就活をする中で不採用となってしまうのは仕方のないことです。タイミングや運という要素もあるでしょう。しかし人生で無駄なことなんて一つもありませんから、サイレントお祈りへのやりきれなさも、もっと素敵な企業と出会うために必要なエネルギーだったと考えてください。

企業はサイレントお祈りをするとしても、最低限、現実的な範囲で連絡の期限を設けたりするなど、就活生への配慮をすべきです。就活生は企業の大事なファンであることを忘れてはいけません。お祈りメールだってひと工夫すれば、企業の一人のファンに向けて送る感謝のメッセージにもなりえます。
就活が傷つくだけのものではなく、「落ちちゃったけど、良い企業だった。これからもファンでいたい。」とそんなことを思えるような、素敵な出会いの場になったら良いですね。