【徹底比較】初任給いくらだった?みんなの平均より高い?低い? | 本命ナビβ 2019 | 本命の企業への近道になる新卒向け就職活動サイト
2018年6月4日

あっという間に1年の折返しである6月に突入しました。新社会人のみなさんは、少しずつ新しい生活にも慣れてきた頃ではないでしょうか。
さて社会人のお楽しみの一つともいえる初任給、あなたはいくらもらえましたか?同僚と給与明細を見比べてニヤニヤしたり、落胆したり、人それぞれの感想を持ったかと思います。
今回は、そんな初任給の額が気になってしまった人のために、全国の新卒初任給の平均について産業別、地域別に紹介します。

大学新卒の平均初任給はいくら?

厚生労働省の平成29年賃金構造基本統計調査結果(初任給)によると、昨年の新卒の初任給は20万6,100円でした。(ここでいう初任給とは、6月分の諸手当含む所定労働時間分の給与であり、残業手当や通勤手当は含まれていません。)
全体としては前年度よりも1.3%増加しており、4年連続増加傾向にあります。アベノミクス効果でしょうか。下記に産業別、都道府県別の初任給を紹介します。

産業別の初任給

産業別で見ると、初任給が最も高いのは、情報通信業(21万5,000円)となっています。通信業、放送業、ソフトウェア開発業、IT情報サービス業などが該当します。次に高いのが、学術研究、専門・技術サービス業(21万3,900円)です。学術研究、専門・技術サービス業とは、学術研究機関、士業事務所、広告業(IT広告含む)、獣医業などの専門的サービスを提供する事務所が含まれます。
前年と比べて最も初任給が上がった業界は、学術研究、専門・技術サービス業(4.8%増)です。次に増加率が高かったのは医療・福祉(4.2%増)です。医療や福祉分野の賃上げは、深刻な人手不足が背景にあると考えられます。

主な産業別初任給及び対前年増減率

大卒初任給
(千円)
対前年増減率
(%)
産業計※ 206.1 1.3
建設業 208.7 -0.7
製造業 203.2 0.6
情報通信業 215.0 1.4
輸業、郵便業 195.0 1.1
卸売業、小売業 207.2 1.7
金融業、保険業 205.4 1.3
学術研究、専門・技術サービス業 213.9 4.8
宿泊業、飲食サービス業 194.5 1.5
教育、学習支援業 206.4 2.9
医療、福祉 204.9 4.2
その他サービス業 199.2 -2.2
厚生労働省 平成29年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況より作成
※鉱業、採石業、砂利採取業、電気・ガス・熱供給・水道業、不動産業、物品賃貸業、複合サービス事業を含む

年齢別の賃金推移

初任給が高くてもその後の収入が上がりにくい業界もあれば、初任給が低くても収入の伸びが大きい業界もあります。下記は平成29年の性別、産業別、年齢別の賃金表です(わかりやすくするために一部産業のみ抜粋しています)。
伸びが顕著なのは男性の金融業、保険業ですが、宿泊業、飲食業サービス業は、上昇率が非常に緩やかであることがわかります。 また男性の賃金は、60歳の定年を境に急激に下がっている傾向にありますが、女性の場合は、教育、学習支援業や金融業、保険業など、60歳以降も緩やかに伸びている業種があることも面白いですね。教育、学習支援業というとまっさきに教員が浮かびますが、まさに安定的かつ年功序列の世界であることがわかります。
このように業界だけでなく男女でもその後の収入の伸びに大きな差があることがわかります。そうなると初任給の額差はあまり気にせずに、これからいかに伸びるかを重視したほうが良いのかもしれませんね。
とはいえ企業によっても違いますので、あくまで一つの目安として考えてください。




厚生労働省 平成29年賃金構造基本統計調査 主な産業、性、年齢階級別賃金、対前年増減率及び年齢階級間賃金格差より作成
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2017/dl/13.pdf

都道府県別の初任給

最も初任給が高い都道府県は千葉県(21万8,900円)でした。次に岐阜県(21万5,400円)、次に東京都(21万4,900円)でした。例年、東京都の初任給は最も高い傾向にありますが、平成29年については全国で3位でした。
下記には記載していませんが、男女別では千葉県女性(22万6,200円)の初任給が最も高く、次に岩手県女性(22万3,800円)の、次に岐阜県女性(21万7,900円)、次に東京都男性(21万7,400円)でした。千葉県、岩手県、岐阜県の3県は、女性の初任給が顕著に高かったために、県の順位を上げているようです。
東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、兵庫、愛知、福岡など、大きな都市の初任給の水準が高いのは例年の傾向ですが、その他の県はかなり変動があるため、次回の調査結果も同じになるとは限りません。

都道府県別初任給

都道府県 初任給(千円) 都道府県 初任給(千円)
北海道 194.1 三重 202.9
青森 192.2 滋賀 19.0
岩手 209.6 京都 203.0
宮城 200.4 大阪 206.3
秋田 199.2 兵庫 203.3
山形 190.2 奈良 200.6
福島 195.8 和歌山 184.9
茨城 200.3 鳥取 183.2
栃木 199.8 島根 190.4
群馬 197.6 岡山 196.8
埼玉 209.4 広島 198.2
千葉 218.9 山口 198.7
東京 214.9 徳島 198.7
神奈川 207.1 香川 195.8
新潟 188.9 愛媛 189.6
富山 193.7 高知 188.2
石川 198.1 福岡 200.5
福井 190.3 佐賀 190.8
山梨 198.9 長崎 188.4
長野 199.2 熊本 194.0
岐阜 215.4 大分 197.6
静岡 200.5 宮崎 185.7
愛知 206.9 鹿児島 183.3
沖縄 175.2
厚生労働省 平成29年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況より作成

一方で最も初任給が低かったのは沖縄県(17万5,200円)です。沖縄県は男女ともに不動のワースト1位であり、平均年収もワースト1位です。

都道府県別の物価指数

もちろん地域による物価の差もありますので、初任給の額に差が出るのは当然です。上記の数字は必ずしも経済的な豊かさを表すものではありません。
下記は平成27年の都道府県別物価指数です。食料、住居、光熱・水道、家具・家事用品、被服及び履物、保健医療、交通・通信、教育、教養娯楽、諸雑費の10費目を対象としています。
総合では、東京と神奈川がぶっちぎりで高いことがわかります。10費目別の寄与度では、どちらも住居にかかるお金が一番のウエイトを占めています。その分高水準の収入が必要となります。
物価が最も低いのは群馬県です。次に宮崎県、鹿児島県の順に低くなっています。群馬は初任給の水準の割には物価が安いですね。宮崎や鹿児島は物価も初任給の水準も低く、ある意味、物価と収入のバランスが取れているといえます。
初任給ワースト1位の沖縄県は、近隣地域の宮崎県や鹿児島県と比較すると、物価が高いことがわかります。
沖縄の物価が高い原因は食料です。沖縄県統計課によると、夏場は生鮮野菜の収穫が減ってしまうために、県外に頼るしかなく、高い輸送コストがかかってしまっているとのことです。また夏場は観光客が多くなるために、食料の供給不足が起こり、価格が高くなるとも考えられています。沖縄では物価と収入にギャップがあるために、人々の貧困が問題となっています。

出典:総務省 小売物価統計調査(構造編)調査結果
http://www.stat.go.jp/data/kouri/kouzou/pdf/g_2016.pdf

まとめ

あなたの初任給は平均以上でしたか?以下でしたか?どちらにせよ、長い目で見れば初任給の差は些細な問題であることがわかっていただけたでしょうか。大切なのはこれからです。自分の企業の昇給制度についても、今一度確認してみてくださいね。
また、あなたの県は物価と収入のバランスが取れていますか?暮らしの豊かさは単純に収入の高低ではありません。将来的に地方でスローライフを送りたいという人も増えていますが、地方だからといって必ずしも物価が安いわけではありません。移住先を決める際には、収入と物価のバランスも一つの基準として考えてみてくださいね。