リクルートスーツは礼服or平服?知らないと恥ずかしい!ドレスコードの種類 | 本命ナビβ 2019 | 本命の企業への近道になる新卒向け就職活動サイト
2018年3月28日

就活をきっかけに、生まれて初めてスーツを買うという人もいるのではないでしょうか。
リクルートスーツといえば「黒」が多い印象ですが、結婚式や葬儀で着る「礼服」と呼ばれるものも「黒」が多いですよね。黒い礼服と黒いリクルートスーツ、どんな違いがあるか知っていますか?
そもそもリクルートスーツってどんなもの?普通のスーツとの違いは?様々な疑問にお答えします。
これを知っていれば大丈夫!冠婚葬祭や就職活動でのドレスコードについてまとめてみました。

リクルートスーツとは

就職活動をする人が着るスーツを、リクルートスーツといいます。明確な定義はありませんが、黒、濃紺、ダークグレーといった色が主流で、柄は無地が大多数の、まさに「没個性」ともいえる装いです。

普通のスーツとの違い

そもそもリクルートスーツとビジネスシーンで使われる普通のスーツに違いはあるのでしょうか。
結論から言うと二つに違いはなく、スーツの中でも、特に就活用に使うスーツをリクルートスーツと呼ぶだけで、デザインや構造上で何か特別な施しがしてあるわけではありません。同じ一つのスーツでも、就活に使えばリクルートスーツ、入社後に使えばビジネススーツにもなります。
ただし、リクルートスーツと銘打って売られているものは、学生向けなので安価で、足並みを揃えるために無地で暗い色合いであることが一般的です。あえて区別するのであれば、リクルートスーツとは、スーツの中でも特に地味で安いスーツという認識で問題ないでしょう。

礼服とスーツの違い

結婚式をはじめとした冠婚葬祭などで使われる服を「礼服」といいます。礼服にも様々な種類があり、一部の暗い色合いのスーツも礼服となる場面があります。地味なスーツという意味では、リクルートスーツも礼服として利用できる可能性があるということですね。
では、具体的にはどのような場面で礼服になりえるのでしょうか。次の項で説明します。

礼服にもなるスーツとは

礼服にも3つのランクがあります。いわゆるドレスコードと呼ばれるもので、知っておいて損はないでしょう。
礼服で最も格式高いものを「正礼装(フォーマル)」、次に格式高いものを「準礼装(セミ・フォーマル)」、そして最も簡略化したものを「略礼装(イン・フォーマル)」といいます。弔事の場合には、「正喪服」「準喪服」「略喪服」という言い方をすることもあります。 それぞれのランクで、時間や場面ごとに適した装いがあり、下記の表にその目安をまとめました。

礼服の格式と着用場面

礼服の種類 着用場面の例
正礼装/正喪服
(フォーマル)
昼※:モーニングコート
夜:燕尾服(ホワイトタイ)
・格式高い結婚式の新郎や新郎新婦の父
・葬儀の喪主や遺族
・式典の主催者や主賓
・学校式典の教職員
準礼装
(セミ・フォーマル)
昼:ディレクターズスーツ
夜:タキシード(ブラックタイ)
・一般的な結婚式の新郎や新郎新婦の父
・格式高い結婚式の親族や主賓、スピーチ者
略礼装/準喪服
(イン・フォーマル)
昼夜:ブラックスーツ
(日本のみ)
・結婚式の参列者全員
・葬儀の参列者全員
・式典の参列者全員
略礼装/略喪服
=平服
(イン・フォーマル)
昼夜:ダークスーツ ・カジュアルな結婚式や二次会の参列者
・通夜や三回忌以降の法要の参列者
・「平服」指定のカジュアルなパーティ
・学校式典の保護者
※昼夜の境は18時(冬は17時)とされている。

朝の結婚式はモーニングコート、夜の結婚式は燕尾服と、昼夜で装いを変えるのが望ましいですが、日本ではそこまで厳密に守られていません。実際にモーニングコートは昼夜問わず着用されています。
また、日本では多くの着用場面があるブラックスーツですが、海外では一般的ではありません。礼服については日本独自の文化があり、国際的な基準とは少し異なることに注意が必要です。

正礼装~準礼装

さて、上記表のうち正礼装(赤)や準礼装(黄色)レベルの礼服は、結婚式では新郎や新郎新婦の父、葬儀では喪主など、主役級の人が着る服であり、人生にそう何回も着る機会がない特別な装いです。必要になった際にはレンタルで済ますことがほとんどなのではないでしょうか。
ジャケットの形状が特殊なので、普通のスーツ(背広)とはそもそも服の種類が違います。礼服かビジネスかの境界線で迷うことはまずないでしょう。
ちなみにディレクターズスーツというのは、ブラックスーツのジャケットに、モーニングコートのズボンであるグレーストライプのスラックスを合わせた服装のことを言います。ディレクターズ(=取締役の)スーツが語源ですが、日本では完全に礼服なのでビジネスシーンでは着用されません。

略礼装(ブラックスーツ)

日本で慶事の略式装、そして弔事の準喪服として幅広く着用されているのが「ブラックスーツ」です。一般的に「礼服」を買う機会があるとすれば、このブラックスーツでしょう。紳士服売り場では、「礼服」や「フォーマルスーツ」という名称で売られています。スーツはスーツでも、ジャケット、ベスト、スラックスのスリーピーススーツが正式な装いとなります。
ブラックスーツは名前の通り黒いスーツですが、普通の黒とは異なる「スーパーブラック」という特別な染色がされています。また生地もウールが多く含まれており、光沢がないのが特徴です。独特な色合いと風合いを持っているブラックスーツは、正礼装や準礼装のように、ビジネスシーンでは使われません。
一般論として、ウールが多く含まれているほどスーツは高級になります。実際に、安価なリクルートスーツにはポリエステルが多く含まれています。生地の色と質という面で、黒いリクルートスーツとは全く別物と考えて下さい。

略礼装(ダークスーツ)

ブラックスーツより、もう0.5段階くらい格式を下げた略礼装がダークスーツです。ダークスーツとは、濃紺、ダークグレー系の色調のスーツ全般のことを指します。茶系や緑系は含まれていません。こちらもブラックスーツと同様に、スリーピーススーツであることが条件です。
「フォーマルスーツ」と呼ばれるブラックスーツに対して、「インフォーマルスーツ」と表現されることもあります。ブラックスーツに比べると格式は下がりますが、最近では結婚式でも当たり前に見かける装いです。
ダークスーツは普通のビジネスシーンで着用されているスーツであり、リクルートスーツもダークスーツに分類されます。そこまで格式高くないカジュアルな結婚式であれば、リクルートスーツを着用していっても問題ないということですね。また、黒系であれば葬儀にも使えるでしょう。
ただし、リクルートスーツは安価なので安っぽく見えてしまうのが難点です。また、ベストなしのツーピーススーツであることが多いため、後付のベスト(オッドベスト)が必要になります。結局は、見栄えの問題などで、就職してからスリーピーススーツに買い換える人がほとんどです。
なお、パーティでの「平服でお越しください」というのは、礼服(ブラックスーツ)ではない略礼服のことを指しています。つまりダークスーツ(リクルートスーツ含む)で行けば良いということですね。くれぐれも私服で行ってはいけませんよ。

就活での「平服」「私服」問題

では、就活の場面での「平服」は、どのような装いを指すのでしょうか。社会通念上ではダークスーツということになりますが、普通に考えて就活生が持っているダークスーツなんてリクルートスーツしかありません。
わざわざ「平服でお越しください」と言っているのに、結局リクルートスーツかよ!と突っ込んでしまいそうになりますが、ここでは2つのパターンが考えられます。

1. 学生が「平服」という意味を知っているか試している → リクルートスーツが正解
2. 学生の礼服=リクルートスーツよりも格下の服で良い → オフィスカジュアルが正解

上記のどちらが正しいかは、企業次第なので何とも言えないところです。採用担当者に直接確認してみるのが良いでしょう。

次に、「私服でお越しください」「私服可」という場合には、オフィスカジュアル一択です。企業は学生の飾らない自然な姿を見たいわけですが、パジャマのようなラフすぎる服装はNGです。ジャケットにチノパンなど無難な服装で問題ありません。
ただしアパレル業界の場合にはファッションセンスが問われていますので、ちょっとした個性を出す工夫が必要です。また面接を受ける会社のブランドを一つでも身につけると印象も良いでしょう。

まとめ

リクルートスーツは、略礼装という最も格式の低い礼服の一つになります。カジュアルな結婚式であれば問題なく参加できるでしょう。また、黒系であれば親族以外の葬儀にも参列できます。
ただしリクルートスーツとして売られているスーツは、一般的に質が低いため見栄えが良くないというデメリットもあります。就活生のうちは礼服として併用しても良いでしょうが、社会人になったら買い換えるのがベターでしょう。
社会通念上の平服は、リクルートスーツでまったく問題ありません。しかし就活の場面での平服は、場合によってはオフィスカジュアルを意味する場合もあります。わからないことは採用担当者に確認するのが一番です。